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渡辺病院

〒680-0011 鳥取県鳥取市東町3丁目307

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診療のご案内

専門外来

渡辺病院は、心のケアと高齢者の心身ケアの分野においての専門機関として、より専門的な診療を行う専門外来を設置しております。

もの忘れ外来

年を重ねると、人の名前が思い出せない、物の置き場所を忘れたなどの物忘れが気になり始めます。健康な方でも、年をとれば忘れっぽくなりますが、その原因は加齢や機能的なものから認知症などの病気の症状である場合もあります。

認知症の場合、 病状が進むと、記憶力・見当識(時間・場所等を把握する力)の低下、家族の顔が分からないなどの失認、服が上手に着られないなどの失行、会話の内容がよく理解できないなどの失語が見られるようになり、さらには情緒的に不安定になったり、徘徊などの行動面の障害が出現します。こうして日常生活が不自由となり、家族による介護も大きな負担となってきます。認知症にはまだ特効薬はありませんが、有効な治療は確立されており、早期発見・早期治療が何より重要です。

物忘れが気になり始めたら、「年のせいだから・・・」「よくあることだから・・・」と放置せず、診察や検査で診断し、原因を明らかにしましょう。適切な治療や対処を早期に行うため、不安のある方はご相談ください。

対象疾患

認知症、それ以外の物忘れを伴う病気

うつ病外来

・・・「気分が沈んでやる気が出ない」「全てを投げ出してしまいたい」「物事を悲観的に考えてしまう」このような心理状態は誰にでもあり、個人差はあるものの通常2~3日もすれば自然と消えてなくなります。ですが、これをうまく解消できず日々を過ごすと、知らない間に蓄積され、こころや体のバランスが取れなくなり、病となって訪れます。

うつ病は決して「気持ちの弱さ」や「努力不足」ではありません。ストレスなどにより、脳内の神経伝達物質の低下が起こる心と脳の病気です。日本では、約15人に一人が一生の間にうつ病になると考えられ、ストレスが多い現代社会では決して特別な病気ではなく、誰でもかかりうる病気なのです。その原因もさまざまで、治療法も原因や症状に合わせて行っていきます。

うつ病の治療は確立されており、発見・対処が早いほど治療も効果的です。もし「うつ病かな?」と思ったら、気軽な気持ちで早めに診察・カウンセリングを受けてください。

思春期・青年期外来

20歳以下の思春期・青年期の様々な悩みを持つ方を対象にしています。

思春期・青年期は、家庭から学校、社会など広い世界へ踏み出し、家族や友人、社会の大人たちから様々な影響を受けながら、自己を成長させていく時期です。体の急激な成長段階や、周辺環境の変化の中で起こる様々な症状や情緒の不安定、また発育過程の悩みや不安、問題について、ご本人やご家族の相談に応じます。また、それに起因する二次的な問題(不登校、引きこもり、いじめなど)にもじっくり相談にのり、向きあいます。

心理検査、神経心理学的検査などを行い、場合によっては身体的な検査(脳波検査、頭部MRIなど)もします。家庭での対応についてのアドバイス、学校との連携、薬物療法、心理療法などを行います。

対象疾患

気分障害(うつ病)、発達障害(自閉症、アスペルガー障害、学習障害、注意欠陥多動性障害)、心身症、摂食障害(過食症、拒食症)、適応障害

こんな悩み・症状のある方には受診をオススメします

  • 落ち着きがない
  • 学校に行くのが怖い。不登校
  • 部屋に引きこもりがち
  • 発達障害の疑いがある
  • 不安が強い。気分の落ち込みが激しい

アルコール・アディクション外来

アディクション(嗜癖)とは、ある特定の行動・行為などへ「のめり込む」ことをいい、一般的に「依存症」と言われるものです。アルコール(お酒)、睡眠薬、シンナー、覚醒剤、薬物、食べ物、ニコチンなど物質への嗜癖と、買い物、ギャンブル等への行動嗜癖などがあり、人によって様々な嗜癖が見られます。

依存症は、家族が依存行為をやめさせようとすることにより返って依存症を継続・悪化させてしまうなど、家族の病気でもあります。依存症の背景にある家族の関係や問題にも取り組みながら、精神依存の治療、再発予防など改善に向け治療します。


鳥取県依存症支援拠点機関 渡辺病院

対象疾患

アルコール使用障害(依存症)、薬物依存症、ギャンブル症、摂食障害(過食症、拒食症)、自傷行為、買い物依存、病的窃盗など

グループセラピー

各種依存症の治療には薬物による身体治療以外に心理社会的治療が必要です。渡辺病院のアルコール・アディクション治療プログラム(ARP)には曜日ごとに各種ミーティングが用意されています。グループでの治療では、同じような問題や悩みを持った人同士がミーティングを通して出会い、自身の問題を再確認することができます。また、これにより回復の手がかりをつかみ希望が見えてきます。

アルコール・リハビリテーション・プログラム(ARP)について   週間予定表

ARPでは、今までの飲酒生活、他者との関係、自身の考えや感情を振り返り、退院後の断酒生活に必要な知識と知恵を学びます。治療には、同じ依存症に悩む仲間たちとの出会いと、思いを分かち合える仲間の力が大切です。通院治療中の方、そして入院治療した後もARPには外来で参加できるプログラムが多くあり、継続して参加できるようお勧めしています。

学習&交流ミーティング 毎週 木曜日 午前

 学習の講師として医師や薬剤師、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士、管理栄養士などが、9つのテーマについて基礎的な学習を30分します。その後に1時間、2つのグループに分かれて話し合いを行ないます。そしてワンポイントレクチャーとして、話し合われた内容のまとめを行います。

エンパワーメントミーティング 毎週 火曜日 午後

 メンバーがふだん思い、感じていることを自由に話しながら進行します。しらふで生きることへの勇気と力をつけていくことがねらい。第5週には、屋外の散歩やビデオによる学習も。

フォローアップミーティング 毎週 月曜日 午前

 看護師と一緒に行う気軽なミーティング。身近なテーマを中心に自助グループの情報なども提供します。(東病棟へ入院中の方が対象)

ぶらり会 毎週 金曜日 午後

 病院の外へぶらりと出かけて体を動かし、自然の空気を吸いながら気持ちを開放するプログラムです。からだの合併症や精神症状が改善し安定した人、そして退院して通院している人も参加できます。

アルコール・アディクション家族教室 毎月 第4金曜日 午前

 ご家族にアルコールや薬物使用に問題があるために悩み、困難を感じている家族の方が対象です。依存症という病気について学習し、参加者同士が共通した悩みや不安を出し合い、その対処について学ぶことができます

自助グループへの参加

 一人では酒をやめ続けることが困難でも、仲間と声を掛け合い、支え合うことで酒をやめることが可能です。全国各地にある自助グループでは地域での例会(ミーティング)を通して、酒をやめ健康に生きるための取組みをしています。

院内断酒会 毎月 第1火曜日 夜

 毎月1回、鳥取県断酒会の断酒会員が来院して開きます。入院中であっても断酒会員の体験談を聞き回復の姿に出会うことができます。

病院の近くにある地域活動支援センターサマーハウスでは第1水曜日と第3水曜日の午前に昼例会を行なっています。

AAメッセージ 毎月 第3火曜日 夜

 毎月1回、AA白うさぎのメンバーが来院して開きます。AAは自分の名前は名乗らなくてもいい会です。12のステップを通して飲酒を必要としない人生を目指すAAメンバーと出会うことができます。毎週月曜日の夜に近くのカトリック鳥取教会で開催されているAAへの参加もできます。

当院の依存症治療プログラムテキスト(「回復に向けて」)

 アルコール・アディクション治療プログラム(ARP)で使用しているテキストは鳥取県依存症支援拠点機関のホームページでダウンロードできます。また、依存症支援拠点機関で作成した依存症関連テキストや家族向けのテキスト、そして依存症関連情報や拠点機関研修会の取組みなども載せております。

入院治療について

 当院では、アルコール依存症をはじめとする依存性疾患に対し入院治療が必要な場合は、精神科救急入院病棟(東病棟)で2か月~3か月のリハビリ入院をしています。身体合併症の治療とアルコール離脱症状を軽減しながら、多職種での依存症治療プログラムを行います。

 入院生活ではARPテキストを参照していただき、依存症の基本的な学習、病棟生活で気をつけておきたいこと、回復案内などをしています。特に「学習&交流ミーティング」にご参加の際には総合受付にて500円で販売しているARPテキストを持参してください(お持ちでない方はご購入をお願いします)。

 ARPでは、今までの飲酒生活、他者との関係、自身の考えや感情を振り返り、退院後の断酒生活に必要な知識と知恵を学びます。治療には、同じ依存症に悩む仲間たちとの出会いや思いを分かち合える仲間の力が大切です。

 なお、退院後もARPには外来で参加できるプログラムが多くあり、継続してご参加ください。

アルコール依存症で入院したときの約束事項と覚え書き

 当院では、アルコール依存症をはじめとするアディクションについての教育と回復のプログラムを提供し、酒などを使い気分を変えようとしない、新しい生き方への支援を目指しています。入院治療することで、入院という酒のない生活環境のなかで、アルコール等の依存対象から距離を置くことができます。

入院期間は?

 入院期間は、断酒・断薬等の教育をおこなうリハビリ期間をおよそ2か月間としています。からだや精神の合併症が重度の場合は、入院期間が長くなることがあります。また、入院治療が二度目以降の場合は、解毒入院だけにするか断酒・断薬等の教育をやり直すかなど、入院時に主治医とよく相談していただきます。

鳥取県依存症支援拠点機関について

 依存症(アディクション)はアルコール、薬物(違法薬物・市販薬・処方薬)、そしてギャンブルなどに過度にのめり込むことで、その人や家族の健康や社会生活に害を及ぼします。適切な相談、対応を受け、早期に治療・支援を受けることが望まれます。

 これにより依存対象にコントロールされず、再び日常生活を取り戻している人もあります。一方で、本人・家族が依存症を理解できない、専門相談窓口や治療機関が少ない、その存在があまり知られていないなどのため、依存症者の治療が遅れ、周囲の家族も相談や支援を受けることができない現状があります。

 2014年12月にアルコール健康障害対策基本法が成立し、2016年3月に鳥取県は全国に先駆けて鳥取県アルコール健康障害対策推進計画を策定しました。鳥取県の依存症治療、相談・支援を強化することを目的に渡辺病院を鳥取県のアルコール健康障害支援拠点機関に指定し、その後、鳥取県は薬物依存症、ギャンブル等依存症についても当院を依存症支援拠点機関として指定しています。

 また、鳥取県中部と西部にも県の専門医療機関(アルコール)が設置され、必要な医療へのアクセスが改善されています。 

アルコール依存症の進行予防と早期治療について

 アルコール依存症は、身体の異常として採血やCT検査で診断されるものではなく、飲酒によって生じる問題がより軽い段階で減酒の呼びかけをする時代となっています。依存症が重度になると、重大な問題が発生していても飲み続けます。周りの人が困り果て、何とか入院させたいと思っても本人はそれを拒否し、受診が遅れてしまうことがほとんどでした。飲酒問題のチェックには、CAGE質問票やアルコール使用障害同定テストAUDITをはじめとした飲酒問題の評価スケールが有用です。

依存症については下にあるホームページを参照し、各種資料を取り寄せてご活用ください

鳥取県依存症支援拠点機関 渡辺病院 (t-alcsien.jp)

 

ご予約・お問合せ

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渡辺病院 地域医療連携課

TEL:0857-24-1151(代表)

専門外来の思春期・青年期外来・老年期・もの忘れ外来は予約制です。

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初めての受診は医療相談室ソーシャルワーカーが承っております、予めお電話でお問い合わせください。

受診を迷っている方、ご家族の方へ

受診に不安や迷いがある場合、ご本人の受診が困難な場合は、医療相談室へご相談ください。ソーシャルワーカーが不安や悩みの相談に応じます。ご本人様でない場合も、ご相談にのりますので、お気軽にお電話またはお越しください。