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渡辺病院

〒680-0011 鳥取県鳥取市東町3丁目307

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診療のご案内

鳥取県東部認知症疾患医療センター

 平成14年7月より、当院は鳥取県からの業務委託を受け鳥取県東部圏域の認知症にかかる医療福祉の推進のため、『鳥取県東部認知症疾患医療センター』を運営をしています。

 認知症は、従来、治療方法がないと認識されておりましたが、有用性のある治療薬の開発も徐々に進んでおり、さらに、令和5年12月にはアルツハイマー病の早期段階で有効な抗体治療薬も登場するに至って、今後、認知症診療に関わる地域における医療ネットワークの一層の充実が重要となってまいりました。

 その中で、『鳥取県認知症疾患医療センター』は、関係機関との連携を推進することにより、認知症の予防・治療・ケアについて地域において幅広く取組んでいくための相談・支援の役割を担っております。多くの方々からのご利用をお待ちしております。

主な取り組み

 認知症に係る専門医療相談をお受けするとともに、認知症の鑑別診断および検査を行う体制を整えており、認知症の中核症状と周辺症状(行動心理症状)さらには、身体合併症に対する急性期入院治療をおこなえる病床を有しています。特に重篤な身体合併症に対しては、他の医療機関との連携体制をとっています。

人員体制

 医師5名、臨床心理士2名、精神保健福祉士2名

鳥取県東部圏域における認知症診療医療機関の役割と連携(医療機関名簿)

 病気の早期発見 ・ 早期治療が大切なことは皆様よくご承知のことと思いますが、認知症についても、そのまま当てはまります。高血圧症、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の予防・治療が脳血管障害のリスクを低減させ、脳血管性認知症の予防に役立つのみならず、アルツハイマー型認知症など他の認知症の予防、症状軽減につながることも分かってきました。さらにアルツハイマー型認知症につきましては、初期の段階であれば、脳内に蓄積し病気の進行に深く関わっているアミロイドβタンパクを取り除くことによって、発病、進行を遅らせることが分かってきました。この原因物質を取り除く治療薬(抗アミロイドβモノクローナル抗体薬)が令和5年12月に保険収載され、日常診療の場で用いることが可能となってまいりました。

 このように、日頃、かかりつけ医に相談しながら、認知症の予防ならびに早期発見、さらに進行予防を行っていくことをお勧めします。心身に変調を感じたら、かかりつけ医にご相談いただき、場合によっては、専門医と連携しながら早期の診断につなげて行くことが大変重要です。

 このサイトが地域の住民の皆様の健康管理に役立つことができれば幸いです。

1. 認知症かかりつけ医(A)

(→クリックすると医療機関のリストが表示されます。)

 認知症であるかどうかの簡易診断を行い、専門医療機関と連携のもと診断が確定した後には、症状の改善を目指した治療薬用い、心身の治療を継続して行います。同時に、介護保険サービス等の利用も支援しながら、健康な生活を送れるよう幅広い視野でサポートを行います。物忘れなど、認知機能の衰えを感じられた場合、かかりつけ医に相談いただき、場合によっては、専門医療機関と緊密な連携経過のもと、早期の診断につながる検査を受けることも重要です。認知症かかりつけ医(医療機関)は以下の役割をもっています。

A1:介護保険制度利用への支援を含め、診断の確定した認知症をもつ人への日常診療を行います。

A2:認知症または軽度認知障害の可能性について長谷川式簡易認知機能検査などのスクリーニング検査を行い、必要に応じて、診断のための精査、治療方針決定のために専門医療機関へ紹介を行い、さらに、診断・治療方針確定後の治療を継続的に行います。

 認知症かかりつけ医は、ご本人や家族からの相談に対応する認知症の最初の診療窓口となる医療機関で、東部医師会が実施している「かかりつけ医認知症対応力向上研修」を受講し、常に最新の知見をもとに丁寧に診療を行っています。

2. 認知症専門医療機関(B)

(→クリックすると医療機関のリストが表示されます。)

 認知症かかりつけ医機能を持つ他に、CT、MRIなどの画像診断機器を備えていて、かかりつけ医からの紹介を受けるなどで認知症の原因となっている病気の鑑別や、治療方針の決定を行なう医療機関です。具体的には、以下の通りです。

B1:認知症、軽度認知障害の診断ならびに原因疾患(アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症など)の鑑別診断を行う医療機関です。

B2:軽度認知症および早期認知症の原因疾患がアルツハイマー病である可能性をより 詳しく精査する医療機関です。

3. 早期アルツハイマー病 診断・治療機関(C,D)

 さらに、これら認知症専門医療機関のうち、早期アルツハイマー病の診断確定ならびに病気の原因となる脳内アミロイドβタンパクを取り除く新規治療薬による治療を行う医療機関は以下のとおりです

C. 早期アルツハイマー病の専門診断医療機関

(→クリックすると医療機関のリストが表示されます。)

C1:脳内アミロイドβタンパクの蓄積について、PET-CTで精査する医療機関

C2:脳内アミロイドβタンパクの蓄積について、CSF(脳髄液)の検査により精査する医療機関

D. 早期アルツハイマー病の抗アミロイドβ抗体薬を用いた治療を行う医療機関

(→クリックすると医療機関のリストが表示されます。)

D1:新規アルツハイマー病治療薬(レカネマブ)を用いた治療実施医療機関(前期:投与開始6カ月まで)

D2:新規アルツハイマー病治療薬(レカネマブ)を用いた治療実施医療機関(後期:投与開始6カ月以降)

4. 新規アルツハイマー病治療薬を用いた治療をおこなうにあたっての医療機関連携フローチャート

ご相談

 当センターへのご相談は無料です。ソーシャルワーカー、臨床心理士等の専門スタッフが応じますので、ご安心ください。

 「軽い物忘れが心配」「最近、物忘れがひどい」等のお悩み、また「家族に認知症の症状がみられる」「介護の仕方が分からない」「認知症の診察・診療はどこに行けばいいか」など、認知症に関わることは何なりとご相談ください。

渡辺病院内医療相談室

TEL:0857-39-1151

相談受付
月曜日~金曜日 9:00~17:00